600人動員なるか!?解散をかけた「アイドル諜報機関 LEVEL7」5周年記念ワンマンライブ
2019年3月26日。多くのアイドルが憧れるステージ「赤坂BLITZ」にて、「アイドル諜報機関 LEVEL7 5周年記念ワンマンライブ」が行われました。
開演前にも関わらず、メンバーの登場を今かいまかと心待ちにするBOSS(LEVEL7のファンの総称)たち。
ーAre You Ready?
カウントダウンとともに真っ赤に照らされたステージ。
観客の大声援に迎えられてメンバー達が登場します。
1曲めは「NonStopGirls!」。
「ぶち上げて行こうぜー!」(くるむ)
メンバーカラーのサイリウムの光が舞う会場。ゴールドとホワイトを基調にした衣装に身を包んだメンバーたちが、一糸乱れぬ躍動的なダンスと芯の通った歌声で応えます。
「グッバイ!!愛言葉」「たとえ世界が終わっても……」「シークレット・ハニー」……BOSSのコールとともに大きな盛り上がりを見せながらライブはスタートしました。
「今日も1日、楽しみましょうっ!」(くるむ)
「みなさん5人のことは好きですか?その調子でよろしくっ!(ヤンミィ)
「今日はみんな、元気ありますか?LEVEL7のこと、大好きですか!?歴史的な1日にしましょう!」(まりまーり)
「今の声援は、まぁ合格点かなぁ……。でも、さっきの2倍声を出してねっ!おしりーのですっ!」(おしりーの)
「最後の最後まで、声を出していきましょう!」(こゆきら)
赤坂 BLITZでのライブが念願の夢だったというこゆきらによる、会場を2つに分けてのコールアンドレスポンス。会場も一体となりBOSSの喉も整ったところで、大きな掛け声をまといながら「ストロベリートラップ」へと続きます。
会場が一つとなる「OK♪」の掛け声、クールなヤンミィのラップ、セクシーな歌声……LEVEL7の多彩な魅力が詰め込まれていました。
続くは「衝動メテオ」、モニターにMVが流れた「Taboo」……見せ場のダンスシーンは映像とのシンクロに引き込まれます!
7曲を歌い上げ、かっこいいパフォーマンスを見せつけたメンバーたちは一度ステージを後に。会場には「LEVEL7タイムズ」という、情報番組風のVTRが流れます。
今まさにLIVE中の赤坂BLITZとの中継や、おしりーのによる台風中継(強風によりなぜか脱ぐという面白すぎる映像)、情報番組らしく「こゆきらさんの熱愛発覚のニュース」まで流れ、会場からは怒りの声も(笑)。他にも「安永光希さん」へのドッキリ企画が決行されますが、まさかの失敗。オチを知った上でTAKE2という流れになりますが、わかっていながらもリアクションをとった「安永さん」、プロ根性を見せつけられました。
ワンマンライブで初となる生バンドとの共演。
ドラム mayuco / ベース NOHANA / Guitar スーパーさったん / Guitar 宮澤茉凛らといった豪華なメンバーをバックバンドに引き連れ、再びメンバーがステージに。
重厚感のあるサウンドにのせたのは「最上級Adventurer」。
体に響く楽器の音に負けぬ、高い歌唱力。「生バンドがいると、普段よりもカッコつけちゃう!」(こゆきら)と、さらに気合の入ったパフォーマンスが繰り広げられます。メロディラインとテンポが目まぐるしく変わる「キケン℃ LEVEL7」、全員一体となるクラップに沸く「NO LUV NO LIFE」、最後は会場全体でのJUMPによって、生バンドとのコラボレーションを成し遂げました。
最高潮を迎えた会場は、突然オルゴールのメロディに包まれます。
「OUR STORY」そう題したVTR。
8名のメンバーでデビューしたLEVEL7。メンバーの卒業……過去の映像を振り返り、会場のBOSS達はこれまでのLEVEL7を思い返すかのように、じっとモニターを見つめます。
2nd ワンマンライブにて300人動員を目指すも達成ならず、ヨーロッパ最大級のジャパンフェス「Tokyo CandoLL」を目指す映像では「フランスに行こう!」と奮闘したものの、結果は準決勝敗退。悔しさで涙を流す姿が写し出されました。
「BOSSのみんなが、ここまで連れてきてくれた。」
そして2018年、「Taboo」のCD発売決定。オリコンでのデイリーランキング5位。この5年、彼女たちにはたくさん出来事が降り注ぎ、それでもここまでやってきました。そんなメンバーから、BOSSへのメッセージが流れます。
「デビュー5年目、赤坂BLITZでLIVEをするっていう夢が叶った!」(こゆきら)
「LEVEL7のまりまーりでいられるのは、みんなが一緒に居てくれたおかげです」 まりまーり
「5周年!いえい!支えてくれたのは、一番の味方でいてくれたのはいつだってみんなでした」(おしりーの )
「5年間一緒にいてくれてありがとう。大好き!」(くるむ)
「いつもみんなと過ごす、ステージで過ごす時間が大好きです!」(ヤンミィ)
5人となったLEVEL7。
ーみんなのことが大好きです
これからもずっと一緒にー
白を基調としたメンバーカラーが入った新衣装に身を包んだメンバーたちが再登場。この日のために作られたという新曲「好きズキ」は、BOSSたちへのメッセージとも言える一曲です。
アップテンポで可愛らしい「君色Everyday」、彼女たちの表情は柔らかく「5年間ありがとう」と伝わってくるようです。「大好きー!」その言葉は、BOSSの元へとまっすぐに届いたのではないでしょうか。
「一緒に踊ろう〜!」「後ろの人たちも見えてますよ〜!声出していきましょう〜!」声をあげるたびに高まる一体感。
「右手をあげてください!2階席も、腕とれちゃうくらい回してね!盛り上がっていきましょう!」
ラストは「PASSION!」。
星が流れるPOPなムービーをバックに、ブルーとイエローのレーザーが爽やかに会場を染め上げます。右手は天高く、メンバーとBOSSの動きはシンクロしていきます。
自由に踊り回るフロア。最後の曲を惜しむかのように、出だしから響き続ける声援が落ち着くことはありませんでした。
「まだまだLIVE見たいですよね!?みんな、ぶち上げていくぞー!」
静まる会場に突然響くBOSSの声。「LEVEL7」のコールが徐々に大きくなります。まだまだ終わる気はないようです。その声に応えるように、アンコールへ。
いよいよ訪れる、運命の時
そして、ついにその時が訪れます。
今回のライブは600人の観客動員が叶わなけば解散という、メンバーにとっても一つの節目となるもの。
「まだ知らないのに泣いちゃいそう。」
会場に緊張が走ります。
「大丈夫だよ。こゆきらのいうことは」「ゼッターイ!」
こゆきらの可愛らしい声に励まされながらも、モニターに集まる視線。そこに映し出された動員人数は、919人。
肩を震わせ涙を流すメンバー、ボーっとモニターを見続けるメンバー。
「予想外すぎて……」(まりまーり)
「なんか、多くない!?」(こゆきら)
「LEVEL7は解散しませーん!ありがとう‥!皆さんのおかげです本当にありがとうございます!」
今日という日をやり遂げたメンバー一人ひとりからのメッセージへと続きます。
こゆきら「うわーんっ!ステージで泣くの初めて……!5年やってきて、たくさんの卒業や解散を見てきました。私たちもいつかそういう決断をしなければならないのかなと思うくらい、勢いが無くなっていたのは事実です。この3ヶ月間、BOSSと同じ目標を追えて毎日が充実してました。高校卒業と同時にアイドルになったから、ここが私にとって初めての就職先で、ここ以外に居場所はないです。こゆきらを愛してくれるみなさん、いつも助けてもらってばっかりでごめんね。感謝の気持ちを伝えるのが五年経っても下手だけど、少しは伝わってるかなぁ。これからも好きでいてもらえるように、まだまだアイドルとして頑張っていきたいです!夢の1つであった赤坂BLITZに立たせてくれてありがとう!みんな大好きだよ!」
くるむ「今日は来てくれて本当にありがとうございます。ぶっちゃけ今日本当に600人来ないと思ってて‥300人くらいかなって。フライヤー配りも、全く知らない人に声かけるのも苦手で、でも今回目標を立ててちゃんとやろうって気合いを入れて頑張って。本当によかったなって今、思っています。あーっ‥泣きたくない(がんばれっ)5年という長い時間、ついてきてくれてありがとうございます。他のアイドルの方々も仲良くしてくれて、twitterで告知してくれたり、行くよって言ってくれたり、愛されてるなって実感しました。」
ヤンミィ「本日はありがとうございます。今回のライブは告知も3ヶ月前と本当にギリギリで。しかも今までで一番大きい会場。でも、みんなのためにやりたかった。前に動員目標達成できなかった時は、求められていないのかなって少し落ち込んだりして。それが今日、3月末の平日にたくさんの方がきてくれて達成出来たことが嬉しいです。このワンマンライブを自分の人生の転機だと思っていました……達成しなかったら、これからどうしようかなって。でもメンバーとBOSSのみんながアイドルやってよかったって思わせてくれた。だから、覚悟を決めてこれからもLEVEL7としてこの道一本で頑張っていきます!」
おしりーの「赤坂BLITZでライブができるアイドルって数少ないと思うんですよ。これがアイドル生活最後じゃないかって。その中で頑張ってねって言われたり、平日じゃ行けないって言われたり。お客さんが5人しかいない夢を見て、普段よく食べるのに食欲もなくなっちゃって。でも、今回達成できたってことは、6周年も7周年も30周年もあるんだよね!そしたら100才になって、も応援してくれるかな?(いいとも!)」
まりまーり「お忙しい中駆けつけてくださって、本当に本当にありがとうございました!今日まで準備してくださったスタッフのみなさんも、みなさんがいてくださらなかったら、この動員人数も達成できなかったし、今日という日を迎えられませんでした。
5年は長いようで本当にあっという間で。最初は何をしてもキラキラしていて、怖いもの知らずに「埼玉スーパーアリーナでライブをする!」とか言っていたけど、実際には動員数が少なかったり、月日が経つにつれて、大きい目標や壁を作ることが恥ずかしい、怖いってビビリになってしまっていました。私たちなんかが恐れ多いって、口に出していました。そんな風に思うのをイヤダイヤダって言いながらも、勇気を出せずにもどかしくて。そんな中決まった5周年ライブだったから、「もう誰も必要としてくれないんじゃないか」って怖かった。
でもこの節目をチャンスに、LEVEL7史上一番高い壁を自分たちで作りました。蓋を開ければBOSSもみんなも、チラシ配りの時に「いまだに続けているのだから、解散しないで」と声をかけていただいたり、他のアイドルの方々も自分のLIVEかってくらい告知してくれたり。こんなに愛されていると知って、今はごめんねと思っています。私たちはまだアイドル続けていていいんですかね?
LEVEL7が無くなったらアイドルを続けることはない。そう思っていたから、もしかしたら今日終わるのかな?と思っていました。みなさんのおかげで私のアイドル人生が続きました!未来の扉がまたひとつ開きました!怖くてビビリだった私たちも、また今日の経験を糧にこれから先もみなさんと一緒に進んでいきたいと思います!これからも付いてきてくれますか?」
ーこれから先の未来も一緒に作っていきましょうー
「さよならは言わない」「Flower」、そして動員達成記念となる「Bravery」。
「これがラストです!楽しみましょう〜!!!」
今日という日、会場にはスタンドフラワーや等身大パネル、横断幕……彼女達を慕う人たちの気持ちのこもった装飾がたくさんありました。
真っ白にライトアップされたステージ。疲れも見せず歌い踊る彼女たちが進んでいく未来は、このステージのように明るいといい。きっと、その側にはこれからもBOSSの姿があり続けるのでしょう。
努力の先に勝ち取った達成感がその笑顔に重なる彼女たち。手に手を取り、新たな1年が始まる。
TEXT:柴田佐世子
東名坂LIVE開催決定!
9/2(月)新宿MARZ
9/14(土) 大阪 北堀江vijon
9/15(日) 名古屋 大須X-HALL ZEN
そしてツアーファイナルは…
9/25(水) 渋谷TSUTAYA O-EAST
チケットは発売開始していますので、そちらもチェック!
<セットリスト>
NonStopGirls!
弾丸ガール
グッバイ! !愛言葉
たとえ世界が終わっても…
シークレット・ハニー
ストロベリートラップ
衝動メテオ
Taboo
<バンド>
最上級アドベンチャー
キケン℃LEVEL7
NO LUV NO LIFE
好きズキ<新曲>
君色Everyday
気まぐれロジック
PASSION!
<アンコール>
さよならは言わない
Flower
Bravery