「君が好きです」「俺もー」「君が好きです」「誰よりもー」のやりとりが激アツだ。SAY-LA、最新シングル『運命マグネット』を手にしたツアー千秋楽公演で見せた、たくさんの胸アツの景色。
秋にスタートしたSAY-LAの全国ツアーも、12月15日(木)に東京キネマ倶楽部で行った「レコチョクpresents the first japan tour 2022 final & 8th anniversary one man live「採集キネマティクス」〜supported by WIZY〜」公演を持ってファイナルを迎えた。ツアー中には、最新シングル『運命マグネット』をリリース。この日は、結成8周年記念も兼ねて行われた。
『水色ラフレシア』のイントロが流れるのに合わせ、フロア中から沸き立つ熱い声・声・声。マスク越しとはいえ、メンバーらの歌声を掻き消す勢いで熱情した声が響き渡る。この景色、ようやく出会えたよ。メンバーたちは歌に集中しつつ、笑みを隠せずにいる。彼女たちも、この景色をずっと待っていた。探し求めていた声が、久しぶりに会場中に花咲いていた。
メンバーの呼びかけた、「みんな可愛い声を聴かせてください」の声も嬉しい。『I LOVE YOU』が流れたとたん、フロア中から轟き渡るコールの数々。「キミの笑顔を全て独り占めにしたいから」と歌うときの、7人の満面の笑顔が印象的だ。フロア中から飛び交う声を、7人はみずからを輝かせる力に変えていた。舞台の上で可憐に、華麗に舞い踊る姿が愛らしい。ほんと、キミの顔を独り占めにしたい気分だ。彼女たちの笑顔を観ていると、思いきり胸が熱くなる。嬉し涙が不思議と込み上げてゆく。
キュンとキュートな振りを見せる『BBQマシュマロ』では、ももち ももを先頭にメンバーたちが花道に集まり、観客たちをパーティーへ誘い込む。みんな、無邪気な表情で思いきり弾けていた。ラップの部分をももち ももが担当。メンバーらの作った人間椅子に座ってライムする姿も印象的だった。
舞台の上をひょこひょことペンギン歩きをしながら「僕は空飛べないけど 陸を自由に歩ける~否定より肯定ペンギン」と歌う姿も可愛らしい。タオル曲の『YES,肯定ペンギン』でも、冒頭から熱いMIX声が飛び交っていた。フロア中の人たちが、手にしたタオルやペンライトを振りながら、7人と一緒に「YES! YES!」と嬉しそうに声を張り上げる。「僕は小さく弱いけど 共に寒さ耐えられる たくさんの仲間がいる」の歌詞通り、不器用だけど、魂は本当に熱い仲間たちがこの場へたくさん集い、メンバーと一緒に「YES!」と声を張り上げていた。
『胸熱アンドロメダ』を通して7人が描きだした、乙女な姿。この曲でも、 胸アツな気持ちに心を染めあげたフロア中の人たちが、「胸が熱いよ」の歌声に「俺もー!!」と掛け合っていた。7人と一緒に高く拳を振り上げ、「OiOi!Oi!Oi!」と共に声を張り上げる観客たち。その声が、この場にいるすべての人たちの気持ちを熱く奮わせる力となり、会場自体を胸アツな景色に染めあげる。”君”を思う気持ちが、本当に舞台の上から熱情した色となって伝わる。だから、叫ばずにいれなくなる。
壊れゆく恋に涙する女性の切ない心模様を歌にした『ボロボロ・ボロネーゼ』では、熱情した曲調や、この日の会場に生まれた熱気もあり、彼女たちは切ない気持ちを奮起する力に変え、力強く歌っていた。「もうもうもうなんて”日なの”」のパートで小椋妃奈乃に熱い視線が集まるのも、この曲でのお約束。7人は悲劇のヒロインではなく、悲しみを力に変える女性になり、熱情した声をぶつけていた。
「今年は飛躍した年だと思います。このまま9年目も一緒に進んでいきたいと思います」と語ったのが、藤沢泉美。「ということは、わたしの人気で、さらに大人気になるということですか」と突っ込むももち ももの言葉を、メンバーみんながサラッと流していた姿も印象的だった。
「みんなといっぱいのハピネスを感じていきましょう」の声を合図に、メンバーどうしがギュッと寄り添い、愛らしい振りを見せながら『3000年に一度のハピネス』を届けてくれた。彼女たちは、「大好きな人たちに大好きと言おう」と、応援してくれる一人一人にその言葉と幸せを届けてきた。告白するように落ちサビを歌った咲山しほの歌声に幸せを感じれば、7人が大きく手を振りながら花道で「ラララララ」と歌う声に合わせ、フロア中の人たちも大きく手を振りながら歌っていた姿にもハピネスを覚えていた。
『愛呼吸』を歌ったのが、咲山しほ・星奈さな・椎名ここ。3人は、可愛らしさをアピール。舞台の上で華麗に舞い踊りながら、時に胸に手を当て「大好きだよ」と。軽やかにステップを踏みながら「愛してるよ」と、少し照れた表情を見せながら歌を届けていた。
続くジャジーでムーディな『黒歴史イカスミパスタ』を歌ったのが、沙藤まなか・ももち もも・小椋妃奈乃。3人は、美しい女性としての魅力を振りまきながら、妖艶に歌い踊る。大人の色気を満載した3人のパフォーマンスだ。 先の『愛呼吸』も含め、各自のキャラクターを活かした組み合わせと選曲は、嬉しい見どころになっていた。
歌のバトンを受け取ったのが、藤沢泉美 。彼女は自分を支えてくれる大切な一人一人に向かって、感謝の思いを詰め込んだソロナンバーの『THIS IS ME~心の泉~』を、歌詞のひと言ひと言を大切に届けるように歌っていた。フロア中に灯った真紅のペンライトの輝きが、赤い光の波のように揺れていた。藤沢泉美は花道へと足を運び、たくさんの赤い輝きに向かって、温かい歌声に乗せて「ありがとう」の思いを届けてくれた。いつでも側に寄り添ってくれる一人一人の輝きがあるから、彼女自身も輝ける。その想いが、この曲を通して改めて伝わってきた。
一つ一つの、大切な区切りとなるライブで、SAY-LAは『約束の三年目~今ここから描き出す物語~』を歌ってきた。仲間たちと誓った約束の場所(日本武道館)へ辿り着くまで、たとえ何年かかろうとSAY-LAは走り続ける。その約束を改めて交わすように彼女たちはこの曲を歌っていた。メンバーがソロで歌うたびに、フロアから沸き立つメンバーコール。この声援を彼女たちは力に、また新しい物語を一つ一つ綴りながら、何時かの約束の場所へと進み続けていく。
最新シングル『運命マグネット』の登場だ。メンバーどうしで、互いに惹かれ、くっつきあうように歌う姿が可愛らしい。メンバーらと同じ動きを真似ながら、フロア中の人たちが「マグネット」と声を張り上げ、熱く引き寄せあっていた。「君か好き」の声に向け、フロアから起きたケチャの景色。星奈さなの「運命だね」の声に大勢の人達が胸を熱くし沸き立つ様も、嬉しい光景だ。
7人は『正統派の夏が来る』を歌いながら、この空間に熱情した夏の風を吹かせていた。舞台の上で大きく躍動しながら、「正当派の夏がくる」とダイナミックな踊りを見せながら歌う彼女たち。たとえコロナ過の中で生まれた楽曲だろうと、しっかりコールナンバーに染まっているのが嬉しい。メンバーと一緒に「Hey!!」と声を張り上げ派び跳ねる。この景色も最高だ。
SAY-LAが最後に歌ったのが、パスタシリーズ曲の『純愛ペスカトーレ』。フロア中にたくさんのしゃぼん玉が吹き上がる。メンバーたちは、「そうずっと いつまででも 歩いて行こう 二人同じ方へ」と歌いながら、9年目もいつかの武道館へ向けて共に歩いていこうと笑顔で約束を交わしていた。「そうずっと いつまででも そばにいてね」と歌うこの気持ちが冷めない限り、この約束を頬張っていたい。
アンコールの最初に届けたのが、テンションをアゲアゲに導く『こじらせ片想い』。フロア中から、熱情した声が飛び交う。お馴染み「君が好きです」「俺もー」「君が好きです」「誰よりもー」のやりとりが激アツだ。この熱い掛け合いがあってこそ『こじらせ片思い』が完成するのをみんながわかっている。「君が好きです」「俺もー」「君が好きです」「誰よりもー」の掛け合いを聞くたびに胸が熱くなる。メンバーたちは甘い視線をフロアへ向けながら、「恋につける薬はなくて 参っちゃう」と歌っていたが、この曲を輝かせる薬は、やはり思いの籠もった掛け合いなのは間違いない。
ここでメンバーらがこの日の感想の述べてくれた。ここでは、代表して藤沢泉美の言葉を残したい。
「全国ツアーここまで応援してくれたファンの皆さん、今日は来てくれてありがとうございます!
ここ最近体調が思うようにいかず、皆さんにも心配をかけてごめんなさい。
ここ1、2年の私とくに今年は正直に言って無理をしていました。
大好きな先輩である存在がみんな居なくなってしまってグループでも事務所でも1番歴も長くなって。
それに伴い、私がやらなきゃいけない事や私にしか出来ないこと課題も増えました。
私は人よりも色々な事を感じやすい体質でそんな中、
当たり前のような存在の大切な人が身近にいなくなってしまうことは、かなりきついんだなって実感したし、仕事も勿論自分の人生の事もきちんとしなくてはと苦悩する年でもありました。
そんな私の心を救ってくれたものがあります。
それは音楽です。
私は皆さんと同じ一アイドルファンでもあります。音楽のおかげで好きなグループ、推しメンに出会って、楽曲を聴いたり、ライブを見たりする事で、幾度となく励まされてきましたし、涙しながら挫けそうになった時にも音楽があったから乗り越えられました。
本当に私は大好きなアイドルに心を救われてよかった!アイドルって素晴らしい!出会えてよかった!こんな気持ちでいっぱいです。
SAY-LAの活動や楽曲に触れることで「元気をもらってるよ!」と、実際に声を聞くことで私自身も勇気や元気を与える存在になれていることが嬉しいし、とくに今回この全国ツアーで各所巡らせて頂いたことにより「こんなに全国各地にSAY-LAの事を応援してくれる人がいるんだ!」と、よりその実感が強まりました。
そして、SAY-LAは21日で8周年を迎えます。
私は今が1番って言葉はやめようと思いました。
「過去の自分に負けたくない!」そんな思いからこの言葉を言ったこともあります。
だけどそれって今考えてみれば自分自身で自分を否定してる事になるし、そもそも私が居ない初期には初期の思い出がありますし、私が加入してからの今までのどの時代も振り返ってみるとそれぞれに良さがあるし、私にとっては全てが大切な宝物です。
私はSAY-LAが本当に心から大好きだからこそ全ての時代をきちんと大切にして今に繋げていきたい。
どの時代も沢山愛されてきたSAY-LAなので今の時代もたくさんの方に愛されるグループになって欲しいしなりたい。
「今のSAY-LAもいいね!」これが私にとっては適切な言葉なのだと思います。
昨今様々なアイドルがいますが、アイドルというのはライブステージ、楽曲、表現を通して、誰かに元気や勇気や幸せな気持ちを与えて世界を愛で溢れさすような存在、表現者を指す事だと私は思います。
日々、”正統派アイドルとは?”をバカ真面目に考えています。正統派アイドルというと見た目や雰囲気だけにとらわれがちですが現段階での私の答えは、それが真の正統派なのでは?とも思います。
私は自分が救われたように私も誰かの事を救いたい。
これからもこの自分の気持ちや想いを大切に、ライブステージや楽曲を大切にして皆さんにお届けする表現者でありたいと思います。
9年目のSAY-LAも、皆や世界のことを平和と愛で溢れさせる事を約束します!信じて着いてきてください!」
最後の最後に届けたのが、『BELIEVE』だ。「明日世界が終わっても後悔したくない 少しでも頑張って前に進もう」と歌う彼女たち。フロア中の人たちか絶叫した声を上げるのは、もちろん。メンバー一人一人の歌声の熱量もはんぱなく熱い。次々と花道へ繰り出すメンバーたち。舞台の上で輝く7人に向かって起きるエールやオーイング。その歩みは小さくても構わない。自分たちの居場所を少しずつ大きくしながら、彼女たちはこれからも前へ進み続ける。その姿に触れ、熱情した観客たち自身も、ものすごく輝いていた。ここは、みんなが輝ける場所。その輝きを、これからも分かち合っていたい。
SAY-LAは、2023年3月より東名阪ワンマンツアーを行う。9年目のSAY-LAの描く景色を、引き続き追いかけようか。
PHOTO: 下山春香
TEXT:長澤智典
ニューシングル「運命マグネット」発売中
オリコンデイリー2位、USEN J-POP週間8位獲得!
MVSAY-LA「運命マグネット」
SAY-LA初の東名阪ワンマンツアー決定
*3/25(土) 名古屋Y-CITY HALL
*3/26(日) 大阪西九条BRAND NEW
*5/1(月) 新宿ReNY
タイ遠征
2月4日(土)5日(日)
Japan Expo Thailand
香港遠征
3月10日(金)11日(土)12日(日)
セットリスト
『水色ラフレシア』
『I LOVE YOU』
『BBQマシュマロ』
『YES,肯定ペンギン』
『胸熱アンドロメダ』
『ボロボロ・ボロネーゼ』
『3000年に一度のハピネス』
『愛呼吸』
『黒歴史イカスミパスタ』
『THIS IS ME~心の泉~』
『約束の三年目~今ここから描き出す物語~』
『運命マグネット』
『正統派の夏が来る』
『純愛ペスカトーレ』
-ENCORE-
『こじらせ片想い』
『BELIEVE』
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