CANDY GO! GO!、主催公演で4月13日に発売シングル表題曲「IN THE GAME」を満員の人たちの前でライブ初披露!!

LIVE REPORT

 4月13日(水)、CANDY GO! GO!は最新両A面シングル「IN THE GAME/Brave Venus」をA/B-TYPE発売する。今回、表情の異なるC/W曲を収録しているところがポイントだ。
 同作品のリリースを間近に控えた3月28日(月)、CANDY GO! GO!はSpotify O-NESTを舞台に、ゲストにRe:INCARNATION・香月友梨奈・神永レイラ・小枝璃花を迎え、2022年度最初の主催公演「NEXT-Girl’s ONE 」を行った。
 「NEXT-Girl’s ONE」公演に於いてのCANDY GO! GO!は、毎回バンドを従えてライブを行っている。この日の公演で彼女たちは、CANDYGO!GO! with Girls Bandとして舞台に立っていた。メンバーは、スーパーさったん(G)・MARIN(G)・マホ(B)・JACKSON(Dr)とお馴染みの面々。長年CANDY GO! GO!のガールズバンド編成時に演奏し続けてきたマホは、本人が別の道へ進むことから最後の共演になった。この日の公演では、最新両A面シングル「IN THE GAME/Brave Venus」の表題曲「IN THE GAME」を人前で初披露する話題もあり、場内は大勢の観客たちで埋めつくされた。

 お馴染みの登場曲「before daylight」のバンド演奏に乗せ、メンバーらが舞台へ姿を現した。「CANDYいくぞ!!」 の声を合図に飛びだしたのが、長年CANDY GO! GO!のライブに熱狂を描き続けてきた「神様のイジ悪」。最近のCANDY GO! GO!のライブは、ここ数年来で作り上げた楽曲を中心に披露しているが、その中へ昔からファンたちに馴染み深く、ライブでも定番の曲を組み込んでゆくところも魅力になっている。長年応援し続けているファンたちも多く、「神様のイジ悪」に心地よく身を預け身体を揺らせば、メンバーらの動きにあわせ一緒に高く拳を突きあげ、心の中で叫び声を上げていた。

 熱し始めた会場へ、さらに熱いエナジーを注ぎ込むように、菜月アイルが「Dahlia!!」と高らかに声を上げた。それを合図に、演奏は「Dahlia」へ。菜月アイルは高ぶる気持ちを隠すことなく、いや、沸き立つ感情に翼を授け、フロア中を飛び交うように声を響かせていた。熱情した彼女の歌声を、メンバーたちが凛々しくも切れ味鋭いダンスで支えてゆく。菜月アイルとなぎさりんのエモい歌の掛け合いやハーモニーが、胸を熱くする。そこへ絡み合うスリリングかつ重厚な演奏が、気持ちを騒がせる。

 心地よい緊張感を携えた野太いギターの旋律が流れだす。その音へ磯野未来が、心震わせる歌声を重ねだした。それまで熱を求めていた空間を、CANDY GO! GO!はバラード調の「Let it rain」を通し、絶望や悲しみが支配する場へと塗り替えた。止まない雨が降り続ける光差すことのない(未来の見えない)道を歩きながら、みずから作詞を手がけた磯野未来が悲嘆に暮れる想いを歌っていた。でも、彼女たちは知っている。たとえ止まない雨の中だろうと、歩き続ければ、ぬかるんだ道だろうが希望という未来へ向かっていけることを。なぎさりんは絶望さえもしっかりと受け止め、「雨に濡れる未来へ」と歌っていた。彼女の強い意志を、バンドの演奏とメンバーたちのパフォーマンスが支えてゆく。磯野未来が感情を剥き出しにするほどに、その想いを、メンバーたちはスリリングな演奏やパフォーマンスで押し上げていた。

 1曲ごと、巧みに表情を塗りかえながら演奏は進む。先程までの緊張感を解きほぐすように、CANDY GO! GO!は「Fake News」を披露。演奏が始まったとたん、フロア中から熱い手拍子が起きるのもお馴染みの光景だ。7人は、ここで作り上げるリアルな熱を、これからもずっと大きく膨らませ続けようと誘いかける。実態のない情報に惑わされることなく、今、目の前に生まれている解放感や熱狂こそか真実だからこそ、その楽しさをこれからも一緒に作り続けようと彼女たちは声をかけてきた。7人の作りだす温かい空気に触れていると、自然に身体が揺れだす。高く上げた両手を大きく左右に振るメンバーらの動きにあわせ、フロアでも同じ動きが生まれていた。気持ちを解き放つ楽曲に乗せ、「奇跡なんて初めからFAKEさ」「信じて拓けるんだ見えない道を」と、誰もが心の中で一緒に歌えば、身体を大きく折り曲げながらヘトバンに興じていた。

 「お待ちかね、新曲初披露しちゃいます。活動12年目。いろんなつらい経験をしてきました。たとえまわりはあきらめても、わたしは一度もあきらめたことはありません。これからも突き進んでいくのがわたしの人生だと思っています」(なぎさりん)

 なぎさりんの言葉を合図に演奏した「IN THE GAME」は、胸をくすぐるキャッチーな歌も印象深い、開放感たっぷりのビートロックチューン。一緒にシンガロングしたくなる心地よさを持ちながらも、歌詞には、今のメンバーたちの、どんな状況も、すべて好機に変えて進み続ける強い意思を示している。なぎさりんが「It’s my life, now or never. GO!」と何回もリフレインしていたように、覚えやすいサビ歌なのも嬉しい。その言葉の意味こそが、CANDY GO! GO!らしい生き様だ。初見でもノリすい楽曲という理由もあるのか、メンバーの動きにあわせ心地よく身体を揺らす人たちもフロアのあちこちに見受けられた。

 ここから一気に光放つ空間へフロア中の人たちを連れだそうと、夏井さらをリードヴォーカルに、CANDY GO! GO!は満ちた声で「Understeer」を輝きに歌いだした。彼女たちが「もっと もっと もっと もっと あの先へ」と歌うたびに、一緒にその先の光景を描きたくなる。僕らは、彼女たちに未来の景色を見せてもらうんじゃない。彼女たちが歌の絵筆で書き出した絵の輪郭に、一緒に色を塗り重ね、共に一つの絵や物語を完成させてゆく。そうやって11年間、一緒に擦り傷だらけのいろんな物語を描き続けてきた。だからこそ、これからも薄汚れた中にも輝きを放つ景色を一緒に描き続けていたい。

 最後にCANDY GO! GO!がぶち噛ましたのが、「The last of days」だ。野太く重厚な生バンドの演奏に、オルタナティブなロックナンバーはとても似合う。臨場感覚える歌声や演奏に触れ、気持ちが熱く奮い立つ。メンバーらは大きく身体を揺らし、がなるように声をぶつければ、フロアでも、大勢の人たちが身体を揺らし、拳を振り上げ、激情した野太い音が生み出す恍惚に溺れていた。演奏が進むごとにフロア中からや突き上がる拳の数が増えてゆく。彼女たちは、この瞬間瞬間を共に生き続けようと声をかけてきた。いや、荒ぶる歌声の手を伸ばし、見ている人たちの心の手をグイグイと引き込んでいた。彼女たちと過ごすこの短いひとときが、力強く明日を生きる自分に変えてゆく。それを知っているからこそ、CANDY GO! GO!のライブに触れ、そのエナジーをチャージし続けてゆく。

 本当に一瞬だった。あっと言う間に時間は過ぎてゆく。最後に、この日バンドを卒業するベースのマホへ、CANDY GO! GO!のメンバーからサプライズで花束をプレゼント。いつだってCANDY GO! GO!は仲間たちと歩み続けることを大切にしている。マホが、最後のライブに選んだ場がCANDY GO! GO!だったという気持ちも納得だ。

 これからも、CANDY GO! GO!はシングルの発売日に向け、収録曲たちをライブで披露し続けてゆく。月並みな言葉だが、一度でいいCANDY GO! GO!のライブを生で見てほしい。そのうえで、あなた自身の印象を述べていただいても損はないはずだ。

TEXT:長澤智典

【出演LIVE情報】
CANDY GO!GO!主催公演
2022年4月25日(月)
会場:Spotify O-NEST (渋谷)
OPEN18:00 START18:30
予約2500円 当日3000円 各1D代別

出演:CANDYGO!GO! with Band 他

【新譜発売情報!!】
★CANDY GO!GO!
~New Single!!
「IN THE GAME/Brave Venus」
<TYPE-A、TYPE-B>
・2022年4月13日(水)リリース
・各1200円(税込)*各3曲入り
https://tower.jp/artist/1936638/CANDY-GO!-GO!

*発売元:VORTex RECORDS
*販売元:エイベックス・エンタテインメント

セットリスト 
「before daylight」
「神様のイジ悪」
「Dahlia」
「Let it rain」
「Fake News」
「IN THE GAME」
「Understeer」
「The last of days」

*CANDY BAND Member
・Gt.スーパーさったん
・Gt.MARIN
・Ba.マホ
・Dr.JACKSON

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