AMBEEK インタビュー:進化したAMBEEK、新たな次元に突き進んだその背景を語る。
2022年2月で、AMBEEKは活動3周年を迎える。ヴィジュアル系という舞台に立ちながらも、比較的ナチュラルな印象を与える姿や、デジタルな要素も組み込みながらも親しみ覚える歌系の要素を魅力に活動を始めたAMBEEKだったが、彼らは新たな改革へと乗り出した。
その傾向は、昨年会場限定盤として出した作品へ収録した「SCAR」「MERRY-GO-ROUND」などにも描かれていた。AMBEEKらしい良質な歌ものという軸を持ちながらも、 狙い定めた獲物へ挑みかかるような攻撃的な歌声と音楽性を示した曲たちは、ライブで理性を壊す楽曲(暴れ曲)として高い指示を得ている。その曲たちに相応しい毒々しさと眩しさを放つヴィジュアル面での姿も相まって、ふたたびAMBEEKへ関心を向ける人たちが増えだしていた。
すべては、ここへ向けての行動だった。
AMBEEKは最新シングル「アカツキ」を発売した。収録した全曲に共通しているのが、心を瞬時につかみ、感情を熱く揺さぶる曲たち。どの曲も、触れた瞬間に身体中の血が沸騰するように熱くなり、理性を消し去ってゆく。鮮烈なヴィジュアル姿も印象的だ。その姿と同調するように並べた3曲すべてが、すさまじい熱量を持ってせまってきた。生まれ変わった…いや、あるべき姿に進化した今の自分たちについて、メンバーは以下のように語ってくれた。
新たに生まれ変わる意識を持って制作へ向かい始めた中、その変化を最初に示した作品が、シングルの「アカツキ」になりました。
――最近のAMBEEKは。中でも最新シングル「アカツキ」へ示した音楽性に振れたときに感じたのが、かなり強気に攻めた音楽性に進化したなという印象でした。
takuma. かなり強気に攻めています。とくに今回のシングルへ収録した3曲は、これまでのAMBEEKのイメージをガラッと変えようという気持ちで作った曲たちばかりであり…。
KEKE ライブで生きる曲たち。これまでのAMBEEKは”歌心”に重点を置いた楽曲制作を行ってきました。もちろん、今もその姿勢は変わらずです。そのうえで、もっとライブで攻める曲たちを軸にしようという意識に変化。そのきっかけになった曲たちを最新シングル「アカツキ」には収録しています。しかも楽曲のみならず、ヴィジュアル面でもかなり攻めだしたからね。
takuma. 活動当初は黒い衣装などを身に付けながらも、黒髪のメンバーも多かったように比較的ナチュラルな容姿で活動をしていました。でも、今のメンバーそれぞれの髪色を見てもらってもわかるように、衣装やヘアメイク面も含め、かなり攻めたスタイルに変化。ひと言で示すなら、「よりヴィジュアル系らしい姿と音楽性を示した」のが今のAMBEEKなんです。
――以前はもっと大衆性が強かった印象がありました。でも、最新作ではマニアックさを強めに出せば、かなり攻めた攻撃的な姿を示していますよね。
KEKE 一番は、「今までのAMBEEKのイメージを壊したかった」。デビュー以降からの約2年間、AMBEEKが軸に据えていたのが「綺麗なメロディーを生かした歌系曲」を魅力にしてゆくこと。その姿が、シーンの中でも独自性を持って見えていたわけですけど。ライブになると、攻めるという面での物足りなさを覚えることもありました。ならば、もっと攻めた姿へ進化しようとなったことが、結果的に「よりヴィジュアル系を深化させよう」という今の形へ繋がったわけです。
takuma. しかも思いきり進化してゆくためにと、自分たちの考え方のみならず、制作環境も完全に一新。新たに生まれ変わる意識を持って制作へ向かい始めた中、その変化を最初に示した作品が、シングルの「アカツキ」になりました。
――ヴィジュアル系に寄せると言いながら、いわゆるダウンチューニングでヘヴィにダークにではなく、過激さを華激さに変えたと言いますか、派手で華やかなサウンドでガンガン激しく攻めた形にしています。そこが、独自の色を濃く出してきた一面だとも感じました。
takuma. 以前のAMBEEKの中にあった“ふわっとしていた部分”を明瞭化した結果、より激しさと派手さが増した形になりましたからね。シングル「アカツキ」に収録した3曲とも、すべて攻めた曲調ですけど。AMBEEKのメインコンポーザーの銀也が作った曲には、変わらずメロディーメイカーらしさが存分に発揮されています。一番、変化を意識したという面では、あの部分かな?
銀也 「お客さんがライブで楽しめること」を大前提に作ったのが、最新シングルの「アカツキ」なんです。その「楽しむ」要素で一番意識したのが、「振り」。ここには、いろんな振りをしながらお客さんたちが楽しめる曲ばかりを収録しました。
収録した3曲ともすでにライブで披露していますが、どの曲でも、みんな曲調の変化に合わせ楽しく振りをしながらノッてくれている。実際にファンの人たちからも、「ライブが楽しい」という声を多くいただいていますからね。
「ここではこういう振りができそう」など、いろいろと振りをイメージできるパートも組み込んだうえで、メロディーとサウンドが渾然一体化しながら激しく攻める楽曲を作りあげたのが『「モノガタリに生かされたモノガタリで失った「暁」その結末」』。
――ここからは、収録曲たちについて細かく聞かせてください。『「モノガタリに生かされたモノガタリで失った「暁」その結末」』(以下『暁』)を作曲したのがtakuma.さんになります。
takuma. これまでのAMBEEKはメインコンポーザー銀也の作り上げる曲の魅力や持ち味を全面に押し出してきました。だからこそ、「今回、ガラッと印象を変えたインパクトを与えたいから、takuma.の持ち味を生かした曲をメインに押し出そう」とKEKEが言い出したことから、作品の顔となる楽曲を僕が作りました。
KEKE takuma.はサウンドとメロディーが上手く調和した楽曲を強い魅力にしている。そこへ僕は格好よさを覚えていたからこそ、その面をよりヴィジュアル系らしさへ寄せた曲として出してほしくて、今回、takuma.をメインコンポーザーに押し出したわけです。ただ、takuma.にはそれがプレッシャーになったのか…。
takuma. それまでの僕自身が、AMBEEKの中ではC/Wで生きるような癖を持った楽曲を得意としてきたように、どうしても「タイトルに相応しい曲を」というところへの意識を強く持ってしまっていたことが大きかったんだろうね。制作期間中は感情の浮き沈みを何度も経験しながら、締め切りを過ぎてようやく完成(笑)。結果、今までのAMBEEKにはないメロディーを持った楽曲に仕上げることができた。銀ちゃんが今回のコンセプトとしても語っていたように、「ここではこういう振りができそう」など、いろいろと振りをイメージできるパートも組み込んだうえで、メロディーとサウンドが渾然一体化しながら激しく攻める楽曲を作りあげました。
KEKE 次々と攻める曲調のように、歌うときの息継ぎが大変です(笑)。キーも今までよりも高いのも特徴的だよね。
takuma. 細かいこだわりですけど、もともとキーの高い曲なのに、ラスサビでさらに半音キーを上げて転調してるんですよ。そうすることで、よりドラマ性が増すからこそ、こだわりとしてやったことでした。歌詞には、当時の自分の感情を思いきり詰め込み、人間味というか、生々しさを出しました。と言っても、ストレートに書くのではなく、そこは聴いた人が自由に解釈を広げられるような表現も心がけています。個人的には、『暁』を作っていた頃の自分の気持ちの揺れがいろいろ見え隠れしているという印象(笑)。中でも、最後の一行へ記した「おとぎ話の様に終わらない結末のページを破り描くならば その先は 咽ぶ程のHappy endを・・・」には、自分の想いがとくに色濃く出ています。
――何度ももがき苦しみ、葛藤を乗り越えようと未来へ向かうんだけど。それでも、また落ちてしまう。でも、そこからふたたび這い上がろうとしてゆく。そんな、未来を見据えて葛藤してゆく姿を『暁』の歌詞には映し出していません?
takuma. 後ろ向きになったり、前向きになれたり。この楽曲を作っているときの自分自身が、まさにそうでした。情緒不安定な気持ちの日々の中、そこから抜けだしましたけど。そこへ至るまでの過程を、ここへは記しています。
――つかささんや銀也さんの、『暁』についての印象や心がけたことも聞かせてください。
つかさ 『暁』のメロディーの動きが細かいことから、そこをしっかり伝えるうえでギターはややこしい演奏は控えたほうがいいなと判断。takuma.ともどもシンプルな演奏を心がけています。
銀也 僕も、基本的にシンプルな演奏を心がけています。ちょっと裏話をすると、今回、takuma.の楽曲をメインにすると話を進めながら、締め切りがせまってもtakuma.から一向に曲が上がってこない。その時点で、僕の中には「もし間に合わなかったら、これでいこう」という自信のある楽曲があったので、takuma.に「もし間に合わなかったら、こっちでいく準備もしているから」とハッパをかけたところ、ますますtakuma.が情緒不安定になってしまいました。でも、そこをしっかり乗り越えたからこそ『暁』が生まれたわけだし、その出来もメンバー全員納得の内容だったように、あのプレッシャーを乗り越えたことがtakuma.の成長にも繋がったなと感じています。
KEKE 『暁』が出来上がって以降、一気に弾け出したよね。
銀也 言いたいことをガツガツ言うようになった(笑)。それまで、どこか遠慮していた面があったぶん、その殻を破ってくれたから、そこは良かったなと思う。
――MINAMIさんは、一連の制作の流れをどのように捉えています?
MINAMI 『暁』のアレンジは他に協力者がいて、その方にお願いをしています。これは3曲共通して言えることですが、2年以上ずっと同じメンバーでやっていると、どうしても自分たちの意識や発想では気付けない面も出てくる。それを違った視点からいろいろ探り、刺激を注ごう。新たなAMBEEKを打ち出してゆくうえで、今までの僕たちが目を向けてこなかった部分にも目を向けようということから、今回、制作陣を一新したわけですけど。その成果が、『暁』はもちろん、収録した3曲すべてにしっかり反映されたなと思っていますし、自分たちのステップアップにも繋がりました。
「チワワのような可愛らしい楽曲だな」と思っていたんだけど。いざ、制作に取りかかったら、「こいつは、まさに狂犬だ」という印象に変わったほど、かなり荒々しい曲だったのが『little MONSTER-名も無き少年-』です。
――2曲目へ収録した『little MONSTER-名も無き少年-』が、銀也さんが作っていたメイン候補の楽曲だ。
銀也 いや、この曲とはまた別で、今はストック中です。『暁』の詳細がだいぶ見えてきた中、今回収録する3曲の全容も見えてきた。当初は、もう1曲つかさの作った楽曲を収録する予定でしたが、「新しいAMBEEKを提示するうえで、この並びだと求めている色とはズレてしまうんじゃないか」「これからのAMBEEKを示すうえで、こういう表情を入れたほうが3曲の並びがしっくりくる」という話になり、自分の中に具体的なイメージが瞬時に沸いたことから、短期間で一気に作りあげたのが『little MONSTER-名も無き少年-』になります。補足的な言い方をするなら、新たなAMBEEKを打ち出す上で提示する『暁』の表情をメインに据えた上で、そこで足りない要素を補い、よりベストな形へ仕上げるために『little MONSTER-名も無き少年-』を作りあげています。歌メロは、かなりKEKEと煮詰めましたね。
KEKE 『little MONSTER-名も無き少年-』を聴いた瞬間から、何通りもの歌メロが浮かんできた。それくらい表情豊かな楽曲だったからこそ、2人でいろんな歌メロを試しながらベストな形を築きあげました。結果、メロディーとサウントが絶妙なバランスを持って成り立つエモーショナルな楽曲が生まれたからね。
銀也 『little MONSTER-名も無き少年-』が完成したとき、思わずKEKEが「これ、メインでいこう!!」と言ってましたから (笑)。その時点で、すでにtakuma.の曲をメインで進める話をしていたし、そもそもそれを言い出したのがKEKEにも関わらず、その本人が、いきなり手のひら返しをしてきたから「それはあかんやろ」と言っときました(笑)。
KEKE それくらい、完成したときにテンションの上がった曲ということ(笑)。この曲ではヴォーカルにエフェクトを使っているように、そこへ新たな面を打ち出せたところも特色です。銀ちゃんの曲は、いつも銀ちゃん自身が歌詞を書いてくるんだけど。今回は「歌詞は任せたい」ということから、僕が書いたうえで、銀也ちゃんの想いを組み込んだ形にしています。この曲を聴いたとき、最初に浮かんだのが「少年の頃の記憶」。そこから歌詞にも書いたように、おもちゃ箱や絵本などの言葉を元にしたイメージが沸いてきた。ただ、最初は恋愛系の歌詞にも置き換えていたんだけど…。
銀也 KEKEって、恋愛系や暗い内容の歌詞を書きたがるんですよ。でも、僕がこの曲に求めていたのはそうじゃなかった。そこから、一人の少年を主人公に、「この子はこういうことを考えてて、今を我武者羅に生きてている」「その少年を、今の僕たちの姿にも置き換えよう」「少年の頃は何でも出来る気がしていたし、無敵だったよな」という話をKEKEとしながら、その方向性へ歌詞をチェンジ。夢をつかもうとしてゆく我武者羅な少年の姿に繋げました。
KEKE そういう経緯で生まれているからこそ、『little MONSTER-名も無き少年-』は絵本を読む感じで聴いてもらえたら嬉しいよね。
MINAMI 今回収録した3曲の中では、進化したうえで、一番AMBEEKの王道らしさが出ているのが『little MONSTER-名も無き少年-』というのが自分の印象。
つかさ 確かに、そうだね。今までのAMBEEKの良い部分を取り入れつつ新たな要素を持った楽曲として仕上がっています。レコーディングで最初に触れたときは、犬で例えるなら「チワワのような可愛らしい楽曲だな」と思っていたんだけど。いざ、制作に取りかかったら、いきなりメタルなギターを求められるなど、「こいつは、まさに狂犬だ」という印象に変わったくらいに、かなり荒々しい曲でした。
MINAMI 演奏に関しては、楽器陣みんな大変だったからね。
takuma. けっして難しいことをやっているわけではないけど、とにかく細かい。何より、ものすごく速い曲だからね(笑)。
今の人たちって、自分が悪者になるのが嫌で、けっこう人のせいにする。その姿を女の子の視点で書いたのが、『自虐メカニズム』になります。
――『自虐メカニズム』は、KEKEさんが作詞作曲ともに手がけています。
KEKE 初めてAMBEEKで曲を作りました。作り上げたベーシックをもとに、「こういうサビを歌いたいんだけど、こういう風に弾いて」など、いろんなアイデアをtakuma.に具体化してもらったうえで、最終的にアレンジャーさんに仕上げてもらいました。これこそ、今までのAMBEEKにはなかった一番攻めた楽曲になったと思います。ノリもつかみやすいように、すでにライブでも熱い風景を作りあげていますからね。
takuma. このいかつさは、これまでのAMBEEKにはなかったよね。
つかさ KEKEの注文も多ければ、その頼み方が「ここはバーンとした感じで」「ここは色気を出して」など、どれも抽象的(笑)。そこを汲み取りながら、いろんな表情を組み込んでいます。
KEKE 間奏のギターソロはこんな感じでとか、ギター陣に関しての注文はけっこう細かかったですね。
銀也 今回収録した3曲の中、最初に完成したのが『自虐メカニズム』。ギターへの注文が多かったように、その頃からtakuma.の情緒が不安定になり、その後、「takuma.にシングルのメイン曲をお願いする」という話になり、ますます情緒が不安定になっていったという。でも、最後にはしっかり駆け上がって強い男になったからな(笑)。
KEKE 『自虐メカニズム』の歌詞に書いたのが、「別に、それでもいいじゃん」と、自分の駄目なところを開き直ってさらけだしてゆく姿。今の人たちって、自分が悪者になるのが嫌で、けっこう人のせいにする。その姿を女の子の視点で書きました。中へ「ゆとり世代なんです」と出てくるように、そのイメージも、今の人たちに重ね合わせて書いています。
――この主人公、自虐という言葉のように、良い意味で開き直っていますよね。
KEKE そうです。自分で、自分のことを皮肉っている。あえて荒々しく歌っているのも、開き直った姿勢を現してのことなんですよ。
銀也 今回のシングルで新しい色を出すきっかけになったのが、この歌。制作当時、KEKEが「今までのAMBEEKにはない、こういう表情の曲をやりたい」「こういうことを歌いたい」と自分の中にあるビジョンを出してきた。メンバーが明確な意志を持って「これをやりたい」というのなら断る理由はないように、メンバー一致で「その姿勢を打ち出そうぜ」と取り組んだ。その結果、今までのAMBEEKにはない楽曲が生まれたように、新たなAMBEEKを作りあげるきっかけになったのが『自虐メカニズム』なんですよ。この曲が生まれたからこそ、『暁』や『little MONSTER-名も無き少年-』へと繋がったわけだからね。
KEKE まさに、新しいAMBEEKへ生まれ変わるきっかけとなった曲です。
MINAMI それまでのAMBEEKにはなかったどころか、ぜんぜん違った視点から完成した楽曲だったから、この曲をライブで初披露したときは、どんな反響がお客さんたちから返ってくるのか緊張しながら演奏していたのも覚えてるんだけど。お客さんたちの熱狂が凄かったように、あの反響の高さは嬉しい自信になったし。この曲をきっかけに、この先変わっていくうえで、大きな自信となる風を『自虐メカニズム』がバンド全体に吹かせてくれましたからね。
あなたの記憶にあるAMBEEKの姿からこう進化し、これからこう進化し続けてゆくんだというAMBEEKの歩みまで感じれると思います。
――12月2日には新宿WildSide Tokyoを舞台に、アンドゥーを迎え、takuma.さんの生誕2マン公演「アンビエンス.イークvol.5~takuma. Birthday~」を行います。
takuma. 以前からアンドゥーのメンバーさんとは繋がりはあったんですけど。以前のAMBEEKだったら、対バンしてもだいぶ色が違っていたと思うんです。だけど、新たに進化した今のAMBEEKなら、アンドゥーさんのような個性の強烈なバンドと対バンしても面白いんじゃないかと思い、僕の生誕祭も兼ねたイベントへお誘いをしました。なかなか面白い組み合わせので、ぜひ足を運んでください。
――そしてAMBEEKは、2月10日に赤羽ReNY alphaを舞台に「AMBEEK 3rd Anniversary 無料ワンマン」を開催します。無料公演というのが太っ腹ですよね。
KEKE それまでの2年半の中で培ってきたAMBEEKの印象を、今回のシングルを通してガラッと変えていった。その変わったことをたくさんの人たちに知ってもらいたいし、その姿をライブで見てほしい。そう思ったときに選んだのが、少しでも興味を持った人たちが気軽に足を運べる無料公演という形でした。
takuma. 無料だと、「わたしの好きなバンドがワンマンをやるから一緒に見に行こうよ」と誘いやすいじゃないですか。
KEKE それにコロナ禍以降、いろいろ苦しい思いをしている人たちもいるからこそ、そういう人たちにも笑顔になってもらおうと思い、無料公演にしています。
銀也 しかも無料で足を運べるだけではなく、来てくれたら、さらにいいことが待っている。
つかさ 無料でワンマンを見れるうえに、さらにプライスレスの喜びを持って帰路についてもらおうとも思って、今、いろいろと準備を進めています。
MINAMI コロナ禍になって以降、僕らもそうだけど、いろいろ厳しい制限下の中でライブを行う状況が今も続いている。今はそこへ、ライブ配信で楽しむというやり方も加わったように、楽しみ方の選択肢はいろいろ増えているんだろうけど。でも、なんで自分が今も音楽活動を…ライブ活動を大切にしているかって、初めてステージに立ったときの感動を忘れられないし、それを追い求めたいからなんですよ。その気持ちは今もずっと変わらない。今は配信でライブを楽しんでいる人たちだって、もともとのきっかけは、ライブという場を通して得た感動や興奮があってだと思うんです。結局は、僕らもファンのみんなも、行き着く場所は生のライブなんですよね。それを再認識していける場にも、この日はしていくつもりです。
takuma. 新作シングルの「アカツキ」に収録した曲たちは、そのライブを意識して作った曲たちばかり。そこはぜひ、生で体感してもらいたいですからね。
KEKE 僕たち自身も、目の前にお客さんがいるからこそ自分たちのテンションもアガるように、ライブ中のエネルギー源になっているのはみんなのその姿なんですよ。
つかさ たとえマスク姿であっても、演奏を届けた瞬間に、その表情からみんなが楽しんでいる熱はしっかりと伝わってくる。確かに、今もまだ制限のある中ですけど。それでも楽しめることは、ライブに足を運んでいる人たちならみんなわかっているし、僕らもそれは強く感じている。だからこそ、この日の無料ワンマン公演を通して最高の思い出をみんなにプレゼントすれば、来てくれた人たちには、さらにプライスレスの喜びを持って帰ってもらおうとも思っています。
KEKE しかも3周年公演のように、新たに生まれ変わったAMBEEKを示すのはもちろん。活動初期からやっている曲など、AMBEEKの3年間の歩みもライブの中へ映し出そうと思っています。きっと見てくれた人たちは、1本のワンマン公演を通して、AMBEEKの進化を一気に味えるんじゃないかな。
つかさ 優しい表情から始まりながら、最後は「人間なんかやってらんねぇ!!」となる姿までね(笑)。
MINAMI 結成して間もない頃にAMBEEKのライブを見てたけど、今はだいぶ遠ざかってしまったという人たちも、無料なので久し振りに足を運んでください。きっと、あなたの記憶にあるAMBEEKの姿からこう進化し、これからこう進化し続けてゆくんだというAMBEEKの歩みまで感じれると思いますから。
takuma. AMBEEKのYouTubeチャンネルを通して、過去の映像やヴィジュアル姿も確認しながら、AMBEEKはこう進化してきたんだという姿を確かめていただきつつ、そのうえでライブを楽しんでください。普段も精力的にライブ活動を行っていますから、ぜひスケジュールをチェックし、進化した今のAMBEEKのライブに、音楽に触れていただけたらなと思います。
TEXT:長澤智典
★音源情報★
タイトル:アカツキ
2021年10月13日RELEASE
品番:AMCD-0003
価格:1,500+税(¥1,650/税込)
CD TRCKS
1.「モノガタリに生かされモノガタリで失った「暁」その結末」
2.little MONSTER-名も無き少年-
3.自虐メカニズム
★LIVE情報★
AMBEEK 3rd Anniversary 無料ワンマン
日程:2022年2月10日(木)
会場:赤羽ReNY alpha
※詳細後日発表
2021年12月2日(木)新宿WildSide Tokyo
アンビエンス.イークvol.5~takuma. Birthday~
OPEN16:45 START17:15
ADV¥4.000 DOOR¥4.500
【出演】
AMBEEK/アンドゥー
【e+購入URL】
https://eplus.jp/sf/detail/3505040001-P0030001
チケット発売日 10月17日(日)10:00~
AMBEEK「モノガタリに生かされモノガタリで失った「暁」その結末」MV
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