佐々木千咲子(燃えこれ学園)が生誕祭を通して伝えたかった、7年間歩み続けてきた燃えこれ学園への強い想い。

LIVE REPORT

 燃えこれ学園が月2回のペースで行なっている「ライブ配信」 。5月は、限定50名という限られた人数とはいえ、お客さんも入れた形でメンバーの三浦千鶴と佐々木千咲子の生誕祭が行なわれた。ここでは、5月24日(月)に行なわれた「佐々木千咲子生誕祭!」の模様をお伝えしたい。

 燃えこれ学園の単独公演の中、これまでにもメンバーの生誕祭は数多く行なわれてきた。その中の主流としてあったのが、メンバーの誕生日を祝う「お誕生日おめでとう」を最後に歌い、主役となるメンバーを祝福。幸せな気持ちをみんなで一緒に味わいながら公演の幕を閉じるという構成。でも、佐々木千咲子の生誕祭では、いきなり「お誕生日おめでとう」を披露。チャットにも、「斬新!」「新しい」「ガチでびっくり」など嬉しい驚きの書き込みが寄せられていた。これも、この日のセットリストを作った佐々木千咲子の冴えた構成と演出によるもの。家族に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことから、本人は陰性で元気ながらも、5月公演はリモートで参加している當銘菜々も、巨大な三面スクリーンに歌い躍る姿を投影。途中アコースティックギターを手に演奏もしながら、生誕祭ライブに参加。明るい気持ちへ導く楽曲に、見ている側のテンションも最初から高まりっぱなしだ。冒頭から幸せな気持ちに包まれるライブというのも、素敵じゃない。余談だが、前回の「三浦千鶴生誕祭」に続き、今回も、高未悠加が歌い終わった主役にKISSしようとする様を見せていたこともお伝えしておこう。
幸せな気分へ熱を加え、気持ちを高ぶらせるように、燃えこれ学園は「Melodious Revolution」を凛々しく歌唱。力強い歌声が、心を熱く騒がせる。続く「夢幻華」でも、メンバーたちは凛とした歌声を響かせ、見ている人たちの心を情熱的に染め上げていった。

 自己紹介のMCでは、リモート参加していた當銘菜々が、メンバーみんなの名前を書いたスケッチブックを持って応援していた姿も印象的だった。

次のブロックは、高未悠加が歌いだしを担当した「ミラクる☆妄想がーる」からスタート。リアル妄想ガールの歌声から始まったところも嬉しい見どころだ。歌の途中に出てくる「トラトラいくよー」と声を上げる場面では、主役の佐々木千咲子がしっかりカメラアピールをしながらその言葉を発していたように、そこも見ている人たちには嬉しい見どころになっていた。
稲森のあの歌いだしで幕を開けた最新シングル曲「オルゴール」では、巨大な三面スクリーンを駆使し、闇の中、キラキラと輝く光や星を映し出す演出を背景に投影。切ない楽曲へ、より胸を濡らすドラマ性を描き加えていった。続く「Lost in Time」「星の記憶が降る夜に。」でも、大きな三面スクリーンを設置した会場だからこその利便性を活かし、光の文様や輝く満天の星などの絵を映しながら、楽曲に詰め込んだ想いを、色鮮やかな演出を通して強調していった。

 次のブロックでは、クラス毎のパフォーマンスを披露。トップを飾ったのが「生徒会」メンバー。熊野はると佐々木千咲子がデュエットしたのが、「again」。當銘菜々はリモート出演のためダンスパフォーマンスのみで参加 。熊野はるの熱い声での歌いだしを受け、佐々木千咲子が凛々しい歌声を重ねだす。2人とも凛とした表情で、想いを重ねあわせ熱唱。さすが実力派揃いの「生徒会」チームと納得しながら、パワフルな歌声と力強いパフォーマンスに釘付けになっていた。 
 続いて歌のバトンを受け取ったのが、「Class Yellow」。仲川つむぎ・蒼音舞・三浦千鶴・高未悠加の4人は、「恋の魔法」を披露。チャーミングなメンバー揃いのClass Yellowに似合う選曲だ。4人は、恋する乙女の心模様を元気に、力いっぱい歌いあげていった。
最後は、「Class White」だ。奥原澄香・成田麻穂・稲森のあ・山田みつきの4人も、可愛らしい彼女たちに似合う「Shiny Dream」を、笑顔を浮かべながら、この瞬間を思いきり楽しむように歌っていた。

 ここからは、キラキラ輝くドレス姿に着替えた佐々木千咲子の生誕祭コーナーへ。まずは、書き認めた手紙の朗読から。
「この情勢の中、無事にみんなと生誕祭を過ごせていることが本当に嬉しいです。大きな会場で生誕祭ができる自分になりたいとずっと憧れていたことが、今、叶っています。なんか、ずっとキラキラしてます。
去年の今は、こうしてライブをすることも、メンバーと会うこともできませんでした。この1年でさまざまな変化がありました。それは、わたしだけではなく、今、ライブを観ているみんなもそうだと思います。この1年、わたしにとってすごく悔しかったです。何時もだったら、どんなことがあっても、大抵メンバーといる時間は前向きになれていたのに、メンバーといるときでさえ、さまざまな感情が渦巻いて、突然、涙が止まらなくなってしまったり、自分の感情をコントロールできなくなっていました。メンバーの笑顔、一生懸命な姿、前向きに走る姿勢が眩しくて、わたしは一人立ち止まっていました。上手く笑えない、想いを言葉として口に出せない、どんなに落ち込んでしまうことがあっても、大好きで、ただ楽しくて仕方なかったはずの歌も、歌えば歌うほど苦しかったです。自分が、どんどん嫌いになっていってました。本気で「もう、無理かも」「頑張り方がわからない」。メンバーが眩しくて、わたしのような人はここにはいれない。やめるときなのかもと、数カ月前まで、「この5月で燃えこれ学園を辞めます」って発表しようと思っていました。生きているのがつらかったです。以前のようにがむしゃらに、前向きに、真っ直ぐ頑張れない自分が嫌いで、どうしようもなく心が不安定なときにメンバーにきつく当たってしまったときもありました。「あのときはごめん」って言うたびに、「ぜんぜん大丈夫、ちっさは何時もだから」って笑ってくれる。こんなに温かい仲間は、何処を探しても燃えこれ学園だけです。
いろんな葛藤の渦にいましたが、何処にいても、どんなことをしていても、わたしは燃えこれ学園のことを考えている自分がいることに気づきました。そして、わたしは普段、素直に言えないけど、やっぱりメンバーのことが大好きで、大切です。燃えこれ学園で過ごしてきた7年間、どの瞬間を振り返っても、わたしの周りには仲間がいます。どんなに高い壁が目の前に来ても、みんなで乗り越えて、いつも最終的には笑っています。落ち込んでいるときも、メンバーが「大丈夫」って笑い飛ばしてくれる。どんなときも、みんなの笑顔があふれている燃えこれ学園が大好きです。わたしは、メンバーにたくさん助けてもらっています。たくさん支えてもらってます。今日、この場に立てている自分がいるのも、いつもそばに居てくれた仲間のおかげです。はるさん、なぁな、なりちゃん、あおねちゃん、すぅ、つむ、ちづる、のあ、ゆうか、みつき。いつも一緒にいてくれてありがとう(号泣)。
大好きな最高の仲間と、もう一度がむしゃらに夢に向かって走りたい。大きな会場で、たくさんの広報員がいてくれて、サイリウムいっぱいの景色の中でライブをしたい。そんな景色を見たいです。苦しくてもう無理かなって思っていたけど、ここであきらめたら、わたしの人生、後悔する気がする。笑顔あふれる燃えこれ学園に自分がいないのは悔しすぎるって思い、立ち直ることが出来ました。
7年間でたくさんの出会いがありました。出会ってくれたみんなの存在が、わたしを支えてくれています。パワーになってます。自分のことばっかり考えてしまっていたけど、このグループで叶えたいこといっぱいあるって思い出しました。夢を目標に変えて達成していく。それが、燃えこれ学園です。一人では乗り越えられないことも、メンバーみんなとなら、どんなことが起きても大丈夫って思います。わたしの人生は、燃えこれ学園と共にあります。これからも燃えこれ学園で、ここで一生懸命生きます。歌うことが苦しくなってしまっていたこともあったけど、わたしはずっと、言葉では上手く伝えられないことも歌で伝えてきました。わたしの想い、この歌に乗せます 」

手紙を読み終えた佐々木千咲子が歌ったのが、ソロナンバーの「Stardust melody」。少し涙ぐんだ姿で、先の言葉通り、佐々木千咲子は今の自分の気持ちを「Stardust melody」に乗せ、応援してくれる人たちに向けて。みずからの気持ちを鼓舞するように、自分自身へ向けても歌っていた。次第に歌声に力が増していったのも、力強く生きようとする自分の心を信じぬこうと強い決意を示していたから。「描いた夢の続き」、これからどんな風に佐々木千咲子が見せてくれるのか、楽しみだ。

 ライブも終盤へ。「次の曲は、不器用でも、怖くなっても、がむしゃらに積み上げてきた時間は未来を変えられる。その歌詞に勇気をもらった曲です」(佐々木千咲子)の言葉を合図に、「0(zero)」を歌唱。もう一度、ここから未来を変えようと誓いを立てた「0(zero)」の後に届けたのが、「夢に向かってもう一度走りだす一歩を踏みだすことが出来た曲です。あのとき約束した武道館、燃えこれ学園のメンバーみんなで連れていきます」(佐々木千咲子)の言葉も示すように、ここからふたたび歩きだそうと歌った「Re-START」。未来をしっかり見据えてゆく歌を最後に並べて披露したところから、佐々木千咲子が届けたかった想いが伝わってきた。
 お馴染み、誕生会の主役を祝おうと「Happy Birth Day」をみんなで歌うコーナーでは 、佐々木千咲子を笑わせる小粋な演出も登場。さらに山田みつきが、この日の主役,佐々木千咲子のために書いた手紙を読み出した。

 「佐々木先輩、生誕祭、そして、誕生日おめでとうございます。佐々木先輩の第一印象は、まじめでストイックそうだなと思いました。なんだか、ちょっぴり生きづらそうだなと思いました(笑)その印象は、今でも変わってません。物販スタッフとしてお手伝いをしていたときから、燃えこれ学園の先輩たちのことをこっそり見ていました。ライブがどうすれば上手くいくか、疑問に思ったことはすべてメンバーやスタッフさんに確認している佐々木先輩の姿が印象的でした。
入学してから、内心焦ったり、凹んだり、挫けそうになることもたくさんありましたが、自分の弱さを人に見せるのが苦手だったので、なかなか先輩たちにも相談できずにいました。そんな中、山田が初めて生誕祭で内心アタフタして不安だったとき、「生誕祭どう?初めてだろうし、わかんないことばかりだよね。大丈夫?」と佐々木先輩が声をかけてくれて、やっと「じつは不安です」って自分の本音を話せました。生誕祭当日、山田が「生誕祭、楽しかったです」と言ったら、山田よりも泣いて「良かったね、嬉しいよ」と言ってくれて、親身になって一緒に喜んでもらえたことが本当に嬉しかったです。
いつも真剣にお話を聞いてくれて、励ましてくれて、山田はとても救われています。佐々木先輩の目標に向かって進んでいる姿は、たくさんの方に勇気を与えてると思います。もちろん、山田もその一人です。勇気をもらってるし、もっと頑張らないと、と、活を入れられます。普段、恥ずかしくてなかなか言えませんが、佐々木先輩のこと大好きです。これからもよろしくお願いします」

この日の演目には、佐々木千咲子自身の燃えこれ学園に対する愛情、燃えこれ学園の楽曲を通して伝えたい意志や決意、燃えこれ学園の特色など、いろんな想いや魅力が詰め込まれていた。それをたくさん感じることの出来た「佐々木千咲子生誕祭!」だったと、最後にみんなで歌った「校歌」を聞きながら感じていた。「わたしの生涯の仲間です」と最後に語った佐々木千咲子の言葉も印象的だった。6月には、蒼音舞と稲森のあの生誕祭が行なわれる。6月も、この感動をともに味わおうじゃないか。

PHOTO:平島理
TEXT:長澤智典
 
配信ライブスケジュール

6月2日(水)「蒼音舞生誕祭!」
https://tiget.net/events/132405
6月28日(月)「稲森のあ生誕祭!」
https://tiget.net/events/133143

『オルゴール』 1000円(送料別)
*全員サイン入り 100枚限定!
*期間限定メンバーサイン入り 5月末まで
(購入ページでメンバーをお選びください。)
購買部よりお買い求め下さい。
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オルゴール LIVE PV

『燃えこれ学園なぁなり〜ラジオ』
・毎週火曜日 25:00〜放送中!
放送局:FM那覇(78.0Mhz)
パーソナリティ:成田、當銘
※ラジオはアプリListenRadio等で、全国でもお聴きいただけます!!

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燃えこれ学園 YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/moecoregakuen

「Re-START」MV


セットリスト
「お誕生日おめでとう」
「Melodious Revolution」
「夢幻華」
MC
「ミラクる☆妄想がーる」
「オルゴール」
「Lost in Time」
「星の記憶が降る夜に。」
MC
「again」熊野はる・佐々木千咲子
「恋の魔法」仲川つむぎ・蒼音舞・三浦千鶴・高未悠加
「Shiny Dream」奥原澄香・成田麻穂・稲森のあ・山田みつき
MC
佐々木千咲子 手紙朗読
「Stardust melody」佐々木千咲子
MC
「0(zero)」
「Re-START」
Happy Birth Day~♪
「校歌」

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